くま所長婚活体験談～結婚相談所編～【１】金融機関一般職Ｅさん

プロローグ

友達の紹介や合コン、街コンを駆使してもよい人と交際できなかったくま所長は、婚活を成功させるべく結婚相談所の門をたたくのであった。

くま所長３３歳の春であった。職場の先輩が結婚相談所で結婚相手を見つけたとの情報を入手し早速先輩と飲みに行き聞き出した。大手ではないがそこそこ会員数のいる結婚相談所経由で出会ったことを知ったのであった。

ＷＥＢで申しこみを行い、次の週末に不安半分の中、初めてのカウンセリングに向かった。問題なく入会審査をクリアし入会金を支払ってめでたく会員となった。スーツ姿の写真を求められたくま所長は写真スタジオで撮影したほう良いことが分からず、友達に撮影してもらった写真でプロフィールの登録をした。

マッチング方法は「仲人の推薦してくれた中から出会いたい方へ希望を出すシステム」であり、なかなか効率よく会うことはできないシステムだった。入会バブルのおかげか入会から1か月半後にうまくマッチングをしてお見合いをするのであった。

出会いの場所

相手のプロフィール

お付き合い内容

初対面

待ち合わせ場所で初めてＥさんと対面し、挨拶をした。

結婚相談所経由で出会うことが初めてなのでとても緊張した。

何を話してよいか分からないので、天気の話をしながらカフェまで移動する。待ち合わせ場所周辺のカフェを調べていたので比較的順調に移動できたと思う。

デートではおごったほうが良いという意識は持っていたのでＥさんの希望を聞いて２人分をレジでオーダーし商品を受け取って席へ移動した。

チェーン店ではないが５００円程度のカフェだったので高級ではないが格安でもないと思う。

いざ席について話をしようとすると何を話せばよいか分からず緊張する。Ｅさんの目を直視することができない。軽く自己紹介をして相手のプロフィールを思い出しながら質問を始めた。

いまさらだが相手の顔をしっかり見ると好みの容姿だ。そんなことも気が付かなかった。

少しフォーマルな感じがするのであまり感情表現をすることなく趣味の話や休日の過ごし方、仕事の話をする。

Ｅさんの話を深堀りしようとするが、相手が話したい内容を少し外しているのかあまり盛り上がらない。会話が上滑りする感じがするが相手からも話を振ってくれたり膨らませようとしてくれるのでなんとか６０分を乗り切った。

カフェのごみを捨て、駅の改札まで送る。

別れ際に自然と「時間を割いてくれたこと」にお礼を言えたのは良かったと思う。（我ながら不思議な感覚だったが）

盛り上がらなかったが容姿が好みだし、会話のテンポも合っていて性格に問題がなさそうなので交際を申し込んだ。

相手が楽しんでくれたのか、付き合いたいと思ってくれるのか不安だったがＥさんからも交際ＯＫ連絡があり、仮交際がスタートした。

初回のデート

結婚相談所経由でメールアドレスを交換し、メッセージのやり取りが始まった。

初日はメールが３，４回往復したが２日目にはＬＩＮＥに移行した。

デートに早く誘いたかったが、自然な流れにしたかったので１週間ほどメッセージのやり取りをして、一緒に夕食を食べに行くことにした。

おいしいお肉料理のお店を知っていたので、それを話のネタにしてデートに誘った。

食事中に話をしたが、あまり結婚についての話を振らずに、相手が楽しめるように話題を探した。

それなりに話は盛り上がったが、相手がこちらに話を合わせようと無理をしているようにも感じた。

合コンの作法しか知らなかったので２次会に誘い、近くのダーツバーでダーツをした。ゲームをできるので間が持つし楽しめるかと思ったが、あまり話し込むことはせずダーツを投げ込んだ。

これでＥさんが楽しむことができたのだろうかとても不安だった。

１時間超遊んでＥさんを駅まで送って解散した。

２回目のデート

気持ちが盛り上がらないままメッセージのやり取りを続け、２週間後に再び夕食デートに出かけることに決まった。

和食を食べたいという話題になったので個室のある和食の居酒屋を予約して出かけた。

会話のネタは準備せずに臨んでしまったが趣味の話や最近出かけた観光地などを見せあってかなり盛り上がった。

次は観光地に出かけたいですねという話をして、2次会はせずに駅まで送り解散した。

その後メッセージが２日に１往復程度になり、２週間後くらいに仲人から交際中止の連絡を受けた。

メッセージが続いていたのに交際が中止になることにショックを受けたが、何をしてよいのか分からなくなっていたため少しほっとした。

学び

初めての結婚相談所利用でうまく進めることができず、くま所長はたくさんのことを学んだ。