プロローグ
大手ではない結婚相談所に入会をしたくま所長はITエンジニアのYさんに振られてしまった。
少し引きずっていたが入会直後であったためモチベーションを維持していたくま所長は引き続き複数の女性にマッチング依頼を出していたのだった。
そんなある日、担当から連絡が入り、マッチングしたことを伝えられた。
Yさんの件で結婚相談所でも自然消滅があり得ることを知ったくま所長はまた一つ学習し、3度目のお見合いに向かうのであった。
果たして結果は如何に。
出会いの場所
大手ではない結婚相談所
相手のプロフィール
メーカー事務
30歳
結婚相談所で付き合うことに慣れていなくて自分の意見をあまり出さない
相手に合わせようとしてくれる
お付き合い内容
初対面
待ち合わせ場所でSさんと対面し、挨拶をした。緊張してるのかあまり目が合わなかったが、良い意味でも悪い意味でも初対面ではあまり印象に残らなかった。
待ち合わせ場所ではあまり会話は盛り上がらなかったため足早にカフェへ移動した。移動時の話題を考えて臨んだのだがSさんが並んで歩かず後ろをついてきたので会話できなかった。
待ち合わせが午前中だったのでカフェは比較的空いており、すんなりと入店することができた。入口のディスプレイにスイーツを大きく紹介しているカフェだったのでケーキセットを選ぶことにした。
相手にもケーキセットをお勧めして別々のケーキと紅茶を選んだ。席で店員さんを呼んでオーダーするお店なので少し落ち着いて頼むことができた。この辺は前会計のお店よりも楽である。
3回目のお見合いなので、ペースをつかんで会話することができた。プロフィールからあらかじめ3つ質問を準備(仕事のこと、趣味の旅行のこと、料理のこと)して、折を見て聞いていった。
会話を膨らませようとしてくれたため、詰まることもなく楽に会話を続けることができた。
意外と仕事や趣味のことでも記憶に残ることがなく相手の印象が残らないまま会話を続けた。少なくともくま所長は一目では好きになってはいなかった。
話はそこそこ盛り上がっていたが、話題がなくなりそうだったので50分を経過しそうなあたりで会話を切り上げてた。
二人で2000円程度だった。Yさんは払う意思を見せ1回断られたが結局押し切って二人分をくま所長が支払った。
午前中だったためか店内は静かで、会話しやすかった。席の間隔は近かったが空いているので気にならなかった。ホテルラウンジほどフォーマルではないが、なかなか良いカフェだった。
駅の改札まで送ろうとしたが別の用事があるとのことで、カフェの前でお礼を言って別れた。
話はそこそこ盛り上がったし、知っていけば好きになったり結婚したくなるかもしれないと思い、くま所長は交際を申し込んだ。
Sさんからも交際の申し込みの連絡があり、仮交際がスタートした。
初回のデート
結婚相談所経由でメールアドレスを交換し、すぐにLINEに移行した。初対面の会話では次回のデートにつながるような「興味がある食べ物」や「行ってみたい場所」を聞き出せなかったのでLINEで1週間ほどやり取りをして近くのイタリアンレストランの夕食に誘った。
その週末にデートすることが決まった。すんなりとデートが決まり一安心である。Sさんからの優先度は今のことろ高いと自信を持った。前回のYさんでは苦労したので安心した。
いざ初回のデートに臨んだ。待ち合わせ場所に行って見るとディナーなのに微妙に着飾っていないように感じた。自分はファッションにはこだわらないと思っていたが意外と相手のファッションのことを気にすることに驚いた。
次回のデートにつながるように食べ物や、観光地の話題を振った。職場の何気ない話や、子供のころの話で盛り上がった。
2時間ほど話してレストランを出た。くま所長が支払うつもりだったが相手から2回支払いたいと伝えられたたため、端数を払ってもらった。2次会にはいかずに駅まで送って解散した。
会話を引き出そうと頑張ってくれていたので2時間でも会話が途切れなかった。気を遣ってもらえていることは感じて良い人だと感じたが気持ちは盛り上がらなかった。
帰宅後にお礼のメールを送りその後もLINEでのやり取りを続けた。
2回目のデートとその後
1日1往復程度のLINEメッセージのやり取りが続いた。
次も夕食を食べようという話になり、なぜか串カツを食べることになった。前回のデートから2週間後の週末に串カツ屋さんでご飯を食べることになった。
2回目のデート中ではくま所長にしてはお酒を多く飲んだ。友達とするような趣味の話や昔話、流行の話をした。
良い人なのだが女性としてはときめきを感じなかった。友達といるような安心感はあるが結婚したいと思えなかった。
ひとめぼれをしなかったことも原因かもしれない。2次会でバーに寄って1時間ほど話してから解散した。
2回目のデート後からLINEのやり取りの返信モチベーションが下がってしまった。やがて返信期間をあけるようになってしまった。
きちんと交際終了することもないまま3か月後に相手から交際終了の連絡があった。
相手のことが嫌いではないが結婚を目標にするとモチベーションが湧かなくなる状況があることを理解した。
フェードアウトしたがきちんと交際終了を伝えたほうが誠実だったと反省している。
学び
結婚相談所利用3回目の交際が終了した。くま所長はあるときに交際のモチベーションが下がることを学んだ。
・モチベーションが下がった場合に連絡を取りたくないのであれば交際を終了するべき
・大きな問題が無くても交際を断わったので、今後相手から交際終了になっても気にしてはいけない
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