プロローグ
くま所長は結婚相談所での3回目の交際を終了した。デートを重ねて相手への好感度が上がっていく難しさを知ったくま所長はまた一つ経験を積むことができた。
そうこうしているうちに再度マッチングが成立したとの連絡を受けた。
そんなある日、担当から連絡が入り、マッチングしたことを伝えられた。
少しでも興味があれば手当たり次第に依頼を出していた当時のくま所長はマッチング後に相手のプロフィールをしっかり確認したのだった。
果たして結果は如何に。
出会いの場所
大手ではない結婚相談所
相手のプロフィール
サービス業Hさん
34歳
自分の考え方の芯をもっている。自分の考えをしっかりと主張する
姿勢や身だしなみがしっかりしている
お付き合い内容
お見合い日程の調整
プロフィールを確認したくま所長は相手のプロフィールを改めて確認した。
相手のプロフィールが詳しく書かれていなかったことから婚活に対して本気なのか疑念を抱いてしまった。
また、プロフィールの内容から気の利いた話題を見つけられなかった。
くま所長はお見合いが少し億劫になり日程調整の提案を相手に任せた。その後3つ提案された日程の中でも自分のスケジュールを優先し3週間先の週末に設定した。
初対面
待ち合わせ場所には先に到着し、Hさんから声をかけられて対面し、挨拶をした。しっかりと目を合わせて会話をして緊張しているようにも見えなかったのでコミュニケーションスキルの高さがうかがえた。
待ち合わせ場所で少し会話をしてカフェへ移動した。カフェへは電車の混み具合や気候について話をしながら移動した。
待ち合わせが午後だったので目星をつけていた2つのカフェは行列が発生していた。しょうがないのでチェーン店のカフェに入った。先に席を確保して相手から注文を聞き出して相手を並ばせるのも悪いと思い、一人で注文した。
スマートには見えるが選ぶ楽しさがないため席でメニューを選べるお店のほうがよかった。
何回目かも覚えていない程度に経験を積んだので質問も考えて臨むことができた。最初の20分程度はペースをつかんで会話することができたが相手のプロフィールから膨らみそうな質問を考えられなかったためだんだん話題が途切れがちになった。
会話相手の性格にもよるが会話をもっと膨らませるスキルが必要だと痛感した。
会話内容は相手の好きなことややりたいことの印象が残らないまま会話を続けた。趣味の話題が広がらなかったのが痛い。
仕事の姿勢の話題では自分の考えを持っていることがうかがえた。相手の姿勢が良く目力があるためくま所長は緊張感が抜けなかった。話題が尽きてきたので50分を経過しそうなあたりで会話を切り上げてた。
カフェ代はすでにくま所長が支払っているのでそのまま、お店を出た。「ごちそうさまでした」とお礼を言われたので満足だった。
午後でチェーン店のカフェだったためか店内は少し騒がしく、落ち着いて会話しにくかった。普通のチェーン店はお見合いには不向きだと思う。少なくとも席の間隔は確保したい。
疲れたのでカフェの前で解散することにした。
Hさんからの好意のようなものは感じなかったが、Hさんの雰囲気は良かったし、話は十分できずにもう少し話したかったため、くま所長は交際を申し込んだ。
なぜかHさんからも交際の申し込みの連絡があり、仮交際がスタートした。
初回のデート
結婚相談所経由でメールアドレスを交換し、2,3回メッセージをやり取りした後に、LINEに移行した。初対面の会話では相手のことが良く分からなかったため、2週間ほどやり取りをして近くのダイニングバーの夕食に誘った。
その週末にデートすることが決まった。少し時間がかかってしまったが予定を詰めることができた。
いざ初回のデートに臨んだ。お見合いの時と同じように着飾っていてモチベーションが上がった。ちなみにくま所長はジャケットスタイルでデートに挑んだ。
お見合いでは話が盛り上がらなかったので、趣味の話や、ドラマや流行の話、仕事の話を振ってみたがあまり盛り上げることができなかった。なぜか時短家電の話では盛り上がった。
2時間ほど話してダイニングバーを出た。くま所長が支払うつもりだったが相手から支払うと伝えられたため、端数を払ってもらった。会話が続く自信がなかったため2次会には行かずに駅まで送って解散した。
くま所長の会話能力が不足していたことと、Hさんの性格かモチベーションが高くなかったことが合わさって少し辛いデートとなった。
帰宅後にお礼のメールを送りその後もLINEでのやり取りを続けた。
その次の週末に結婚相談所の担当者から交際終了の連絡があった。
デートを成功させられなかったので当然だと受け止める気持ちがある一方で、まだ続けられるのではないかという気持ちもあったので少し落ち込んだ。
学び
結婚相談所利用4回目の交際が終了した。
くま所長の最初のモチベーションが低かったことと、デートのスキルが不足しているということを実感した。
Hさんがお見合い終了後の時点でくま所長に対するモチベーションがどの程度あったのかを知りたいと思ったが、相手の気持ちを知ることはできないことを改めて認識した。常に全力を尽くすべきである。
・相手が誰であれ最初から主導権を握ってお見合いとデートを計画しなければならない
・デートのスキルが身につかないと、会話が続かず盛り上がらず辛くなるので勉強が必要
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